USスチール社、2つの鋼管事業を休止

ピッツバーグに本社を置くユナイテッド・ステイツ・スチール社（USスチール）は、オハイオ州ロリアンとテキサス州ローンスターにある鋼管工場の操業を休止することを決定した。

Recycling Todayへの同社の声明には次のように書かれている：「今週、USスチールは従業員に、テキサス州ローンスターのローンスター鋼管事業とオハイオ州ロレインのロレイン鋼管事業は、厳しい市況と輸入量の多さにより無期限に操業を休止することになると通告した」同社は各施設での無期限のアイドリングに関連する労働者調整および再訓練通知（WARN）通知を発行しており、調整された業務に関連する一時解雇は最短で60日以内に発効する可能性があると警告している。

「業務の調整により、ローン・スター・チューブラー・オペレーションズでは約600人の従業員に影響が出る可能性があります。ロレイン・チューブラー・オペレーションズでは、潜在的な影響は約250人の従業員です。その数の従業員を解雇する予定はありませんが、従業員の総数は影響を受けるかどうかは、運用とメンテナンスのニーズによって異なります。」

同社は3月23日にオハイオ州に警告法通知を出し、ロレインにあるUSスチール・シームレス・チューブラー・オペレーションズLLCを無期限に休止し、雇用喪失は5月24日から始まると予想されると警告した。

USスチールのウェブサイトによると、ロレイン工場では石油やガスの探査や建設に使用されるシームレスパイプを38万トン製造している。

ローンスターチューブラー社の第 1 工場では、年間生産能力が 400,000 正味トンで、外径 (OD) が 7 インチから 16 インチの範囲の電縫 (ERW) パイプを生産しています。また、その第 2 工場では、1,088 から 1,088 の範囲のパイプを生産しています。同社のウェブサイトによると、外径はインチから7.15インチで、年間39万正味トンの生産能力があるという。

同社が3月20日に発表した2020年第1四半期の収益見通しの中で、USスチールの社長兼最高経営責任者デビッド・B・ブリット氏は次のように述べている。 当社は現在の市場環境において現金と流動性を維持することに重点を置いています。」

同社のフラットロール事業の見通しは良好であるようだ。 「当四半期を通じて、当社のフラットロール事業は好調に推移しており、過去数年間に行った資産への投資による運営面および財務面での利点を認識しています」とブリット氏は述べています。 「信頼性、品質、生産性における優れたパフォーマンスと、設置面積全体にわたる持続可能なコスト改善の推進に継続的に注力したことにより、これまでの第 1 四半期の業績は予想を上回りました。」

さらに、「当社は引き続きコロナウイルスの影響を監視しており、従業員が安全で健康的な環境で働けるようにするために保健当局や政府当局が推奨する方針や手順に従っています。」 私たちは状況が依然として流動的であることを理解しており、状況に応じて柔軟に業務を遂行できるよう準備を進めています。 当社の地域サプライチェーンは、サプライチェーン関連の重大な生産中断のリスクを最小限に抑えており、当社は世界競争力のある「両方の長所」戦略を実行しながら、顧客と協力して付加価値のある鉄鋼ソリューションを提供し続けます。」

USスチールは、2020年第1四半期の利息・税・減価償却前調整後利益（EBITDA）が約3,000万ドル、2020年第1四半期の調整後1株当たりの希薄化損失が約80セントとなる見込みであることを示している。

同社は、好調な営業成績、継続的なコスト改善、鉱業の典型的な季節性を補って余りある季節的に好調な出荷量を指摘し、フラットロール部門の業績は予想を上回る見通しであると述べた。 さらに、国内の平圧延鋼市場は、第 1 四半期から現在まで好調を維持しています。 USスチールは、リードタイムの​​延長は「堅調な建設最終市場の需要と、2019年を通じて受注率に悪影響を及ぼした在庫削減の終結」によって支えられていると述べている。